武道としての弓道には明確な敵は存在せず、己との戦いの中に日本の文化の美しさが凝縮されています。

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弓道にみる日本文化の美しさ

弓道という趣味について - qinquanlaw.com 弓道は日本の武道です。しかし、武道でありながら、その中に明確な敵としての人は存在せず、遠くの的があるのみです。その意味で弓道は己の心との戦い、ゆれうごく己の心と向き合う、克己心が試される武道なのです。そして、日本の武道に共通して、礼節の考え方がさまざまな所作の型として入っています。弓道は戦いの中にさえ、美と相手への尊敬を見出す日本文化の考え方が表現された武道です。

以前、私が鎌倉のお寺にお参りしたときに、袴姿で弓を携えた若い女性の姿をちらりとみかけたことがありました。私はその女性の凛とした美しさに心を打たれました。袴姿の人はいまとなっては、街中で見ることはすくないですが、日本人のための着物だけあって、日本人ほど袴姿が似合う人は世界でも他にいないでしょう。そして、和弓の大きく細長い美しさは、アーチェリーなどの洋弓の姿にはない、独特の自然美が存在します。

弓道には、日本の侍がもっていた、己の心を律する姿勢、戦いの中にさえ美しさや礼節を求める心など今まさに忘れ去られようとする日本文化の核となる考え方がふんだんに含まれています。私はこれも同じ日本の武道である合気道をたしなみますが、こういう日本文化のなかから育まれた武道を外国の友人たちは尊敬と畏怖と羨望の混じった目で見ています。外国に出て行って、尊敬を受けるのは、こういう日本古来の伝統文化であり、決して、西洋のまねを必死にしようとしている戦後の日本文化ではないのです。そういう意味で、もし読者のみなさんも機会があれば弓道を始めてみるのもよいのではないでしょうか。私も機会があれば是非、挑戦してみたいと思っております。

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